AIYIMA A80 発熱とフリーズを最小化して小音量でレベルメーターを動かす方法

ワークスペース
多彩な入力ソースと高性能アンプを搭載し、高精細ディスプレイでレベルメーター表示が可能なオールインワン多機能アンプ「AIYIMA A80」 ですが、2025年後半にバージョンアップされた「更新バージョン」においても、「熱暴走でフリーズする」問題と「小音量でレベルメーターが動かない」問題が解決しておらず低評価レビューが散見されています。

そこで、デスクトップオーディオ環境として発熱やフリーズを抑えて20W〜50Wの低ワット小型パッシブスピーカーを50dB前後の小音量で心地良く鳴らしつつ、躍動感のあるレベルメーターを視覚的に楽しみたい人向けに、前述の問題点を解決させる方法をご紹介します。

*50W以上の中型〜大型スピーカーをそれなりの音量で鳴らす方には適合しない内容です

AIYIMA A80の電源と出力特性

先ずは発熱問題の対応です。下表はAIYIMA A80の公式サイトに掲載されているACアダプターとスピーカー出力特性の仕様表で、最小24V8Aから最大48V10Aまでが推奨電源となっています。

次の表はメーカー動作保証外にはなりますが、16V-4.06A(65W)から19V-4.74A(90W)の電源を使用した場合におけるスピーカー出力特性の理論値です。計算方法は割愛しますが、メーカー公表値を参考に算出しています。

念のためアンプチップTPA3255の仕様を確認します。

最大電圧53.5V、最小電圧18Vで、詳細仕様書によると低電圧保護回路(Undervoltage protection limit PVDD)の閾値は14.5Vでした。
つまり電圧16Vの場合、システムダウンはしませんが動作保証外となるようです。

65W~90WのACアダプターで動作テスト

自宅にノートPC用のACアダプターが3つ転がっていたので動作テストをしてみました。前項の下表にあるスペックのものです。

3種類共に何の問題もなく起動し、音出も全く問題ありませんでした。
検証で300時間程 16V-4.06A(65W) のACで鳴らしていますが発熱は殆どなく フリーズは一度もありませんでした。

計測機器を持っていないので客観的な根拠を示す詳細なデータは採取できていませんがデスクで聴くレベルの音量を自耳で聴いた限りは特に気になる変化や劣化は感じませんでした。とは言え前項の通り16Vはアンプチップの最小要件外なので念のため現在は19Vで運用していますが、19VのACでも発熱やフリーズもなく非常に安定稼働しています。
発熱とフリーズは因果関係があるので発熱を押さえる事でフリーズが発生し難くなっていると思われます。また熱の影響が最小化されるので電子部品の長寿も期待できます。

24V以下の電源はAIYIMAの動作要件外で自己責任での運用となりますので不安な場合はメーカー公認の24V8A 電源を使用すれば発熱をかなり抑えられると思います。

AIYIMA A80 小音量でレベルメーターを動かす方法1

続いて小音量でレベルメーターが動かない問題の解消について3通りの方法をご紹介します。
下図は公式サイトに掲載されている接続図です。

製品仕様で入出力共に一定数以上のゲインがないとレベルメーターが振れない設計になっているため 入出力のどちらかを絞って音量を小さくするとレベルメーターが全く動きません。


これを解消させる1つ目の方法はA80からAUX出力して別のアンプに入力させる方法です

外部アンプ→パッシブスピーカー もしくはアンプ内蔵のアクティブスピーカーに接続しA80はレベルメーターが動作するところで音量を固定して外部接続したアンプで音量調整をする事で 小音量でもレベルメーターの動作が楽しめます。


ただし この接続方法の場合はメインアンプチップ(TPA3255)を経由せずにオペアンプからRCA出力される回路のため折角の高性能アンプチップの恩恵が受けられず、単純なオペアンプ付きDACとなってしまいます。

AIYIMA A80 小音量でレベルメーターを動かす方法2

次に2つめの方法ですが 入力側に外部アンプを用いてパッシブスピーカーを鳴らす方法です。

入力元のソースにアンプが内臓されていて十分な出力ゲインがある状態でA80にインプットできている場合は問題ありませんが、USB/Bluetooth/OPTのデジタル信号の場合ソース元で出力を最大にしても信号の増幅が足りずA80で音量を上げる必要がありますので、その手前で増幅させてからA80にインプットさせるというものです。

この場合、どのインプットソースでも A80のメインアンプチップを経由して出力されますが、入力ソース毎に外部アンプを用意するのは現実的ではありません。

別なアンプ内蔵DACからA80へインプットさせたほうが構成がシンプルになりますが、そうするとA80のDAC機能が活かせず単純なアンプとして稼働させる事になりA80の機能性が損なわれ本末転倒になってしまいます。

AIYIMA A80 小音量でレベルメーターを動かす方法3

前述の方法1・2共に小音量でレベルメーターを動かせますが、どちらの方法もA80の機能性が損なわれるのでレベルメーター付DACアンプの全部入り機能を最大限に活かすための苦肉の策となる方法3はパッシブスピーカーの手前にアッテネーターを挟んで減衰させる方法です。

この方法であれば、外部アンプやドライブさせる電源が必要なく、A80の機能を全て活かした状態で実現できます。


シンプルな抵抗式のアッテネーターを自作するか検討しましたが、抵抗式は発熱や音質面のデメリットがあるため トランス式のアッテネーターを採用する事にして指名手配したのが
Lynepaudio B050」です。

メーカー公表のスペック

検索しても明確な情報がなく機能や回路が不明瞭だったのですが、サイズや構造的にトランス式のアッテネーターだろうと予測して購入しバラしてみたところビンゴでした。


ダイヤル基盤にボビンが直結されていて無駄な配線がない設計になっていました10段切替のノッチダイヤル式でMAXが減衰なし OFFがミュートの仕様です。

サクサク組んで早速テストしましたが トランス式なので気になるレベルの変化や発熱もなく「どこか卑怯なイライザブルーのあの輝き」が小音量のまま元気に動くようになりました。

減衰なしで小音量の50dB前後で鳴らすにはA80の音量を10前後にする必要があり、この状態ではレベルメーターが全く動かずがっかり状態にでしたが、A80の音量をレベルメーターが躍動する40~50にした状態でアッテネーターで減衰させることで、50dB前後の小音量のままレベルメーターを大きく振らせて鳴らせるようになりました。

ROXYのグライコ大好き世代の私はスペアナ1択ですが、VUメーターも元気に振れます。減衰なしにすれば大音量で鳴らせるので音量問わずにメーターが堪能できるようになりました。
アッテネーター購入費用が追加発生しましたが、ようやく満足できる理想の環境になりました。

小音量でAIYIMA A80をフル活用したい方のご参考になれば幸いです。

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