レカロシートヒーター 純正スイッチ配線用リレー作成

レカロシートSR-7F ハイエース
レカロシートヒーターのスイッチはシート下部に設置されており、使い勝手が非常に悪いので純正スイッチに換装しました。
パイロットランプの点灯も含めて[ HI - OFF - LO ]全て動作します。

この記事で記載しているのはSR-7/LX-Fシリーズの配線方法になります。
シートヒーターの設定がないハイエースに装着していますが、HI-LOの2段切替の純正シートヒータースイッチがある車両であれば、他メーカーの車種でも同じ方法で接続ができます。

乱文ですが、取付方法を端折って記載しておりますので、ご参考になれば幸いです。

*お約束事になりますが、テスターで検電しながら自己責任で作業をしてください。

レカロシートヒータースイッチの仕様確認

レカロシートからスイッチユニットを取り外します。

レカロシートヒータースイッチ

スイッチをバラして、抵抗やダイオードの接続がないか確認しましたが、単純なロッカースイッチでした。後述しますが、レカロシートヒーターは2種類あります。情報収集していたら、緑線がHI、黄色がLOと勘違いされている内容が多かったのですが逆です。スイッチ上はHI側に緑線、LO側に黄色線があるのでスライドスイッチの場合は上記の通りで良いのですが、ロッカースイッチの場合は構造上、接点が交差するので反転します。

レカロシートヒータースイッチ分解

上図のイラストはHI側がONの状態を示していますが、共通(茶)線と通電するのはLO側にある黄色線です。従いまして、緑線がLO、黄色線がHIです。
黒線はパイロットランプ用の電源でシート側のリレーからOFFで0V、LOで6V、HIで12V出力される仕様でした。

レカロシートヒーターの配線図

下図はテスターで調査した配線結果です。

レカロシートヒータースイッチ配線図

冒頭でレカロのヒーターは2種類あると述べましたが、図の通りSR-7/LX-FシリーズとSportstarシリーズで異なっています。

SR-7/LX-Fシリーズは、HI/LO共に12Vの電圧が来ていてスイッチで切換えますが、Sportstarシリーズは元線が1本の12Vで、スイッチ手前のLO側に抵抗が入っていてLOの場合は6Vに減圧されて通電する仕様のようです。

ヒーターの仕組みは割愛していますが、SR-7/LX-Fシリーズはリレーにて並列・直列の切換動作仕様で、恐らくですがSportstarシリーズは電圧で制御していると思われます。

この記事で掲載しているのはSR-7/LX-Fシリーズの配線方法になります。
(Sportstarシリーズも抵抗値が分かれば同じ仕組みで対応できると思います。仮説している電圧で制御している仕様であれば無段階コントロールもできそうですが、検証環境がないので不明です…)

レカロシートヒーターのハウジングコネクター

将来シートを売却する時のことを踏まえ、レカロ側の配線は無加工で施工したかったので、ハウジングを手配しようと調査したところ、レカロシートヒーターのスイッチハウジングは東海理化製でした。

レカロシートヒータースイッチカプラ

トヨタ純正品番は

ハウジングオス 90980-10503
ハウジングメス 90980-10504
ターミナルオス 90980-09071
ターミナルメス 90980-09083

なのですが、トヨタでは既に廃盤で、メーカーからは大量ロットでしか購入できないとの回答でした…。このハウジングは、MR2(SW20)のステアリング連動フォグランプのスイッチで使用されているもので、オス側にリリースボタンがない特殊な形状です。

残念ながらハウジングは入手できませんが、ターミナルを観察したところ「矢崎総業090型HM・MTシリーズ非防水メス端子/F090」で、東海理化の仕様書と比較してもサイズが完全一致していました。

レカロシートヒータースイッチコネクタ

ターミナルさえあれば、ハウジングからバラして、ハウジングをそのまま流用できますので、将来的にシート売却時も原状回復が簡単です。無加工の拘りがなければ配線を切断してギボシ加工したり、汎用カプラーに換装しても大丈夫です。

車両側純正スイッチの手配

ハイエースにはシートヒーターの設定がありませんので、他車用の純正スイッチを手配します。

トヨタ車に限らず、純正でHI-LO2段切替のシートヒーターの設定があり、既存でスイッチがある場合は読み飛ばしてください。

トヨタシートヒータースイッチ

指名手配した純正部品
84751-58042 SWITCH SEAT HEATER L
84751-58032 SWITCH SEAT HEATER R
90980-12012 HOUSING CONNECTER L
90980-12135 HOUSING CONNECTER R

スイッチはハイエース純正と同じグリーンイルミです(ブルーイルミ仕様もありますが、品番が違います)

ハウジングに対応するターミナルは「矢崎総業製040型メス端子/F040」です

ターミナルに配線を圧着してハウジングに組んでいきます。

トヨタシートヒータースイッチ配線図

トヨタの純正スイッチは上図の仕様となっていて、3番のIGから入った12Vが、OFFの時は無通電、HIの時は2番(上図の黄色)に通電、LOの時は4番(上図の緑)に通電する仕組みです。
加えて、10番のアース(上図の黒)はパイロットランプ用になっていて、2番 or 4番に12Vが入力された時にそれぞれのパイロットランプが点灯する仕組みでした。6番と8番はスモールONでイルミが点灯する配線で独立しています。(未検証ですが、ブルーイルミ仕様のスイッチはHI-LOとイルミの+-が逆のようです)

スイッチの取付位置

灰皿とレールを外して「スイッチパネル」を設置します。電球も外してください。イルミ配線はここから取ってもOKです。

ハイエース灰皿取り外し

運転席用と助手席用が2つ並び、どちらの席からも操作ができるのでハイエースの場合はこの位置がベストです。

ハイエース灰皿換装スイッチパネル

スイッチの配線と固定を終えたら、フロアの下を経由させてシート下まで2番と4番のHI-LO配線を引き込みます。一対のシートとスイッチで2本引き込みが必要なので、運転席と助手席に設置する場合は、それぞれ2本ずつ引き込みます。イルミ2本とIG、アースはダッシュボード側で結線が完結しますので、シート下への引き込みは不要です。

リレー回路の解説

このパートが最大のポイントです。先に説明した配線どうしを直接接続しても完全動作しませんので、汎用リレーを使用してユニットを製作する必要があります。正確に述べると接続によってはHI-LOの動作はしますが、スイッチのパイロットランプが点灯しません。

下図がリレー回路の配線図です。

レカロシートヒータースイッチ純正スイッチ配線回路図

4極リレーをHI側とLO側にそれぞれ使用します。
追加する4極リレーは、レカロシートヒーター純正スイッチと同じ役割でヒーター側のリレー制御を行うもので、直接ヒーターに大きな電流を流す訳ではないので、コンパクトリレーで十分です。

【HI側を例にした動作解説】
HIをONにすると、前述したトヨタ純正スイッチの3番から2番に12Vが流れ、HIのパイロットランプが点灯すると同時に、リレーのコイル85番-86番に電流が発生しリレー内の30番と87番が通電状態となる(=レカロシートヒータースイッチでHIがONになった時と同じ状態になる)
という仕組みです。LO側も同じ原理です。

トヨタ車に限らずHI-LO切替の純正シートヒーターが装着されている車両の場合は、シート下に既に配線が通っていますので、テスターを用いてHIで12V、LOで12Vが出力される線を発見できれば、シート下にリレーを設置して同じ方法で動作させる事ができます。

5極リレーでも対応可能

リレーは5極でも流用できます。HIを例にして、エーモンの5極コンパクトリレーで説明すると、

5極リレー配線図

青線(86)= HIで12Vが出力される線に接続
黒線(85)= アース
赤線(30)= レカロスイッチ茶線に接続
黄線(87)= レカロスイッチ黄線に出力
白線(87a)= 未接続(要絶縁)

という接続です。

リレーユニット製作

回路の設計が理解できたところで、リレーユニットを製作していきます。前述の通りリレーは小型のコンパクトリレーで十分ですので、「エーモン(amon) コンパクトリレー 5線(5極) DC12V車専用 3234」を使用し、回路図と同じように配線していきます。

レカロヒーターコントロールユニット作成

ケースは「タカチ SW-55」を使用します。丁度良いサイズ感です。

リレー収納ボックス

側面に8φと5φの穴を空け、8φと5φハーネスチューブを通して、回路をケース内にグルーガンでしっかり固定して、振動や熱の影響を最小化します。

レカロシートヒーターユニット作成

右側が再利用するレカロスイッチハウジングにターミナルを食わせたレカロシートヒータースイッチポン付けカプラーで、左側がHI/LO配線&コイルアース用の汎用3極カプラーです。

レカロシートヒーターユニット完成

シートの下で、カプラをジョイントさせ、シートスライドで干渉しない適当な場所にタイラップでユニットを固定します。

レカロシートヒーターユニット取付

完成

助手席側も同様に装着し、動作確認をして完成です。HI-LOのパイロットランプとイルミも問題なく点灯し、ヒーターもHI-LOしっかり切り替わります。

ハイエースシートヒータースイッチ

使い難かったレカロシートヒーターの標準スイッチでしたが、純正スイッチへの換装によって操作性と視認性が飛躍的に向上して、非常に快適になりました。

レカロシート2脚 SR-7F

最後までお読みいただき ありがとうございました。YouTubeにもいろいろ掲載していますので、ぜひご覧ください。

コメント

  1. グイド より:

    とても参考になりました、有益な情報ありがとうございます。

  2. たぁ より:

    初めまして。
    参考にさせて頂きたく拝見致しました。
    その中でお聞きしたい事があららまして
    L側の配線の詳細を教えて頂けたら幸いです。

    それと
    1スイッチに対してリレーが2個
    2スイッチですと計4個必要になるのですか?

    • DIM DIM より:

      コメントありがとうございます。
      Low側の配線も「リレー回路の解説」に記載している通りです。
      こちらも記載していますが、シート1脚につきリレーが2つ(Hi側とLow側)必要になりますので、2脚に施工する場合はリレーが4つ必要になります。

タイトルとURLをコピーしました